九月卅日(火)甲辰(舊九月七日) 晴れ

 

あまり調子よくなく、今日もだらだらと讀書して過ごしました。そうしたら、妻が、面白いからといつて本をすすめるのです。ぼくと妻とはまつたく興味が違ふので、いつもならいいかげんにあしらふんですが、今回はばかに熱心なんです。

そもそも、妻は、原則的に、本を買ひません。圖書館で借りて讀んでゐます。ところが、この本は何遍も借りてきて讀んでゐてもあきたらず、思ひあまつて買ひ求めたといふ曰く付きの本なんです。しかも、新刊本を買つたといふのですから、さうたうなものです。あさのあつこ著『弥勒の月』(光文社文庫)以下、シリーズ四册です。五册目も出てゐるんですが、まだ文庫本になつてゐないやうなのです。

はたして、面白い。あまり面白いといふとまづいものですから、平然としてゐますが、ちよいといままでの時代小説とは違ふ感じです。まだ途中なので、決めつけられませんが、好い線を行つてゐるのではないでせうか。 

 

明日は、心臟外科への通院です。「中仙道を歩く」に參加してもどうにか順調でゐられるので、問題はないと思ふのですが、何んと言はれるか、まあ、いつものことですが、多少は不安はあるのであります。はい。 

 

今日の寫眞:あさのあつこ著『弥勒の月』と『夜叉桜』(光文社文庫)

 

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