八月十六日(土)己未(舊七月廿一日) 曇り、午後一時大雨、夕方にはやむ

 

今日から、次の「中仙道を歩く(十八)」(和田宿~下諏訪宿)の準備をはじめました。數日あるので、少し餘裕を持つて下調べができさうです。

そこで、まづ、毎回持ち歩いて重寶してゐる、『誰でも歩ける中山道六十九次』の當該部分を、コンビニにコピーしに行きました。今までは日歸りでしたから、數枚ですみましたが、今度からは泊りです。ページも增えて、三十ページ分です。そして、それを製本しました。

今回のテーマは、まだはつきりしませんが、「水戸浪人塚」はどうしても取り上げたいと思つてゐます。上洛する天狗黨と、それを阻止する松本・高島藩とが激突した場所なんです。もう一つ、「魁(さきがけ)塚」についても觸れるつもりでしたが、これは、下諏訪宿でも、九月に歩くところに含まれるので、今回は省きます。

そこで、資料をさがしましたら、やはり、『夜明け前』でした。ぼくは、學生時代の一九六七年に一度讀んでゐるんですけれど、まつたく覺えてゐません。また、その後に讀んだ『天皇の世紀』にも詳しいのです、がこれも覺えてゐないんです。いや、威張れることではありませんが、ただそれだけを讀んだだけでは、すぐに忘れてしまふものなんだなと反省してゐます。

しかし、今度は、現在進行中の『勝海舟』やら、『遠い崖―アーネスト・サトウ日記抄』、それに、海舟の『幕末日記』と半藤一利さんの『幕末史』を手元において、多角的に讀んでゐるので、それぞれが呼應しあつて、少しは自分のものになつてくれるのではないかと信じてゐるのであります。 

 

今日の寫眞:昨夜寫した不氣味な寫眞! どこが不氣味かですか、それは怖くて言へません。それと、天狗黨ついて詳しい二册。藤村の『夜明け前』(昭和廿八年發行の「藤村長編小説叢書」の一册ですが、正字・歴史的假名遣ひ本で、しかも一百圓で入手!)と、大佛次郎の『天皇の世紀』のなかの一册。

 


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