六月十七日(火)己未(旧五月廿日) 晴れ

夕べ、二時半にラムに起され、外に連れ出したはいいけれど、山室さんの駐車場でオッシコし、ウンチもやわらかいのを少し出したところで立ち止まり、唸り声といふか叫び声といふか、苦しさうな声を体の奥からしぼりだすやうにしはじめたので、すぐ抱きかかへて帰つてきました。抱えたまま二階に上がり、いつもの居場所におろしたんですが、そこでまたからだからしぼりだすやうな声を出して悶えるのを、おろおろしながらただ見守るしかありませんでした。

一時間ほどして落ち着いたのでほつとしましたが、目は見開いたまま遠くを見てゐます。そばでからだをさすりながら、結局まんじりともせずに朝を迎へてしまひました。

朝、昨日来て泊まり、母を連れて新居のある佐久に帰る弟にも、一緒に行くために朝早くやつてきた妹にもラムに会つてもらひました。これが見納めかも知れません。

その母は、夜、京成上野駅まで妹に送られて帰つてきました。梅の実を採つたり、ふきを摘んで樂しんできたやうです。

 

歴史的仮名遣ひを使ひはじめてから、三十数年になります。まだ不確かなこともありますが、どこが不確かかわかる程度には使ひなれてきました。けれども、問題は、このパソコンの入力の際に、はじめは現代仮名遣ひで入力しないと、とんでもない漢字が現れたりします。どうしてもそれで二度手間になつてしまふわけです。

ところが、歴史的仮名遣ひで入力しても正しく変換される「辞書」があることを知つたのです。「快適仮名遣ひ」といふソフトで、早速ダウンロードしてみました。ところが、ダウンロードできたらしいのだけれども、それがどうしたら使へるのかどうしてもわからず、思ひきつてOCNのサポートセンターへ連絡し、調べてもらつた結果、「快適仮名遣ひ」が機能するやうになつたのです。いやあ、これで、作文のストレスがだいぶ少なくなりさうです。

 

けふのラム:早朝から夕方まで横になつたままでした。六時頃、水をたくさん飲んだあとですぐ散歩に出ましたが、さらに家に近い道路の真ん中でオシッコをし、さらにやはらかいウンチもわづかにしました。幸ひ鳴き声はだしませんでしたが、抱いてつれて帰りました。

食事を取らなくなつてからまる一週間になります。一日中寝たきりですが、それでもまだ歩けます。やすらかに息を引き取るまで、あとどのくらい待てばいいんでせう。

 

今日の写真:今朝のラム四態。