五月七日(水)戊寅(旧四月九日・上弦) 晴れ、それにしては肌寒い

今日もまた中休み。ゆつくり横になつて、パヂヤマデイではありませんでしたが、たまつた疲れをとりました。

たしかに、疲れといふのは、どこそこが痛いといふものではなく、からだの奥にたまつてくるもんなんですね。ぼくなんかは、まづ、眠くなるんです。これがつかれの兆候のやうです。そうなつたら、なにがなんでも横になることがリフレッシュの秘訣です。

それと、不思議ですが、体の足腰が痛くなるといふのとは別なんですね。どんなに痛くても疲れてゐないといふ場合もあるんです。まあ、今回の体力回復強化散歩では、その両方が適度に疲れましたが、この感覚は決して悪いもんではありません。

 

午後は、散歩のついでにラムを病院につれて行きました。今日でなくてもよかつたのですが、家を出たとたん、しやがんでオシッコをしたので、用意してゐたガーゼをあてて吸ひ取り、そのまま病院へ行く気になつたのでした。

りお動物病院、いつもはすぐ診てもらへるのですが、今日は、先客がをりました。一匹はうさぎでした。三時半に着いたのですが、一時間ほど待たされました。体重は、一四・五キロ。尿に加へて血液も検査したその結果、肝臓の値が良くなつてゐるといふのです。エコー検査はしなかつたので、腫瘍(ガン)はどうなつたのかは詳しくはわかりませんでしたが、まあ少しは元気を取り戻したといふことなんでせう、ほつといたしました。

隣の部屋では、若くてかはいいトリマーさんが二人、足の短い犬のカットに取り組んでゐました。長いこと待たされても、ぼくはちつとも退屈ではありませんでした。いへね、ぼくのひげもカットしてもらへるもんだらうかと、あらぬ妄想を抱いてしまひました。

 

やつと気分も体調も整つてきましたし、碓氷峠越えもあと一週間に迫りましたので、中仙道(今回は、碓氷峠)の参考書を目の前に並べて見ました。少なくとも十二、三冊はあります。それぞれ視点が違ふので、それこそ参考になります。自分の目の前でくり広げられるはなしとして、しつかり読むのです。

さらに大切なことは、まづ、よく読んで、それらを取り入れるのですが、それらをゆつくり自分のなかで熟成させることなんです。自分の考へとして、自分の言葉で述べるには、この熟成の時間がとても大切なんです。それで、忘れてしまふものはそれはそれでいいんです。実際に歩いたとき、目の前の光景を、自分の言葉で表現できれば、それで、すべてが報はれるといふもんです。はい。

 

今日の写真:りお動物病院にて。