四月廿一日(月)壬戌(旧三月廿二日) 曇り時々雨 

毎日具合の悪いからだのことばかり記すのは気がひけるんですけれど、ほかに書くこともないので続けます。

熱はさがりましたが、まだ食欲がもどらず、今日も一日横になつて過ごしました。思ひきつてシャワーを浴び、洗髪しました。少しさつぱりしました。体重は59・5キロだつた昨日の朝から、60キロまで少しもちなほしました。

何故食欲がないのか、理由のひとつは、食道のおくに何か、たとへば飲んだ薬が壁にはりついてしまつたやうなものが出きてゐいて、うまく呑み込めないし、無理に呑み込まうとすると、吐き気がしてしまふのです。かういふ風邪(?)のひきかたは今まであつたらうか、考へてしまひます。

 

あまり頭が回らないので、よく述べられないんですが、感想を書きます。

一昨日読み終へた、葉室鱗『いのちなりけり』(文春文庫)ですが、水戸光圀の『大日本史』が出てきたり、「古今伝授」の話や、幕府と朝廷の軋轢など、テーマとして興味津々なんですが、面白く読むには複雑すぎて、カタルシスがなかつたなあ!

その点、半村良さんはストーリーテラーですね。『江戸打入り』を読みはじめて、目が開かれました。「豊臣秀吉の小田原・北条攻めの先鋒となった徳川家康の戦いに従う、三河の雑兵が物語の主人公」なのです。雑兵といふと、虫けらのやうに使はれる最下層の兵力と考へてしまひがちですが、そんな先入観など吹き飛ばされてしまひます。

「道普請、橋普請、小屋や館の普請」、さらに、宿営の支度や後から来る関白の茶室を建てたりするもする雑兵たちの物語なんです。面白い!

つづきは後日・・。

 

今日の写真‥けふのラム。