三月十二日(火)壬午(旧三月十二日) 晴れ、暖かい 

朝、といつてももう十時半、目覚めてみると誰もゐませんでした。母は昨日やつてきた弟とドライブにすでに出かけたらしいことはわかりましたが、妻もゐません。一瞬、あの、「わたしがゐなくなつても探さないでね」と言つた言葉が思ひ出されて、ドキドキつといたしました。が、いや、そんなことはないと自分に強く言ひ聞かせて安心を装ひました。

そしたら、勝手口に人影です。開けてみると、隣の信ちやんではないですか。幼なじみですが、今は越谷に住んでゐます。上がつてもらつて話を聞くと、例の大雪で潰れたガレージの犠牲となつた自動車のことでした。お母さんが心配で、たまたま来てゐて被害にあつたわけですが、いろいろと話をきくと、ご近所、しかも、相手がやはり幼なじみの家といふこともあり、補償問題は難しさうです。そこで、その時に撮影した写真があつたのを思ひ出したので、すぐプリントして差し上げました。役に立つてくれればいいなと思ひました。

 

午後四時過ぎ、ラムを“りお動物病院”につれて行きました。この一週間、薬を飲んで様子をみてきたんですが、血液検査の結果では、一〇〇〇以上だつた値が六六〇に約半減してゐました。しかし、通常の七〇には程遠いので、なほしばらく薬を飲んで様子をみることになりました。また、体重を測つたら、一四・九キロでした。つい最近まで一六キロはあつたのですから、やはり衰へてきたんだらうなと思ひました。

さうさう、そんな気持ちで散歩してゐると、どうも劇薬を撒いてゐるんではないかといふ場所があるんです。そこはアパートの垣根で、通るたびに刺激臭がするんです。猫がよく徘徊するところなので、それを嫌つた住人が嫌がらせに撒いたのでせうか。確証はありませんが、そこを通るときには特に注意してゐるんです。

 

母と弟は、七時過ぎに帰つてきました。利根川沿ひを佐原に出て見物し、九十九里海岸まで走つてきたさうです。お土産はイチゴでした。

四月には、妹が母を連れて一泊の旅行に行くことになつてゐます。まあ、順番に母を連れ出してくれるので、ぼくたちもありがたいし、母も楽しさうで、めでたしめでたし!

 

また、今日は、トラベル日本から、《ツアー振替開催のご案内》が届きました。「今月実施予定の『第十三回中山道を歩く』(坂本宿~軽井沢宿)のコースですが、先日実施した現地調査の結果、先月の大雪の影響でツアー当日もコース上にかなりの残雪量が予測され、ツアーの安全面に多大な影響を及ぼす恐れがあることが分かりました」として、『第十三回中山道を歩く』(坂本宿~軽井沢宿)を四月に、『第十四回中山道を歩く』(軽井沢宿~小田井宿)を三月に実施にするといふ変更の内容です。かへすがへすも残念ですが、トラベル日本さんに頼つてゐる身としては致し方ありません。

ただ、明日が通院日に当たつてをり、いつ手術をするかによつて、ぼくのはうも変更を余儀なくされるかもわからないのです。ともかく、まづは、明日の結果待ちです。

 

今日も、とびとびに、門真市史資料集の『大塩事件関係史料』、読み進みましたが、難なく読みこなせさうです。楽しみです。そこで、「門真市史資料集(第二号)」を注文してしまひました。

 

今日の写真:片づけられたガレージ。我が家の路地。動物病院にて。